【SAP認定試験対策（SD-2）】出荷伝票の基礎知識を徹底解説！

おつかれさまです、猫田です。

SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales（SD）」対策を全10回に分けて解説しています。

今回はこちらの内容です！
【SD-2】出荷伝票の基礎知識

＞他の回はこちらから。

「SD-2出荷伝票の基礎知識」では、以下のテーマについて解説しています。
・出荷伝票ヘッダ
・出荷伝票明細
・出荷分割基準と受注結合
・EWM

認定試験対策をテーマにしてはいますが、ITコンサル初心者・SAP導入PJ担当者の方に役立つ基礎知識を解説していますので是非ご覧ください！

では、いきます！

出荷伝票ヘッダ

出荷伝票は、ヘッダ・明細の２つの構成要素からなります。

まずは、「ヘッダ」から解説します。
出荷伝票ヘッダは、出荷伝票全体に共通する情報を管理するオブジェクトです。
出荷伝票中のオブジェクトが「出荷伝票ヘッダ」、それを制御する設定が「出荷伝票タイプ」です。

出荷伝票ヘッダで制御する項目

出荷伝票ヘッダで管理する情報で重要な項目は以下の通りです。
販売伝票に比べ重要な項目は少ないので、こぼさず覚えておきましょう。

出荷伝票タイプの代表例

出荷伝票の代表的な伝票タイプは以下の通りです。
制御する項目と同じく、販売伝票に比べ少なくなっています。
試験にはほとんど出ませんので参考までに。

出荷伝票明細

続いて、「ヘッダ・明細」の「明細」についてです。
出荷伝票中のオブジェクトが「明細」、それを制御する設定が「明細カテゴリ」です。

出荷伝票明細で制御する項目

出荷明細カテゴリで制御する内容は以下の通りとなります。

出荷伝票明細カテゴリの代表例

出荷伝票の明細カテゴリの代表例としては基本的に、販売伝票の明細カテゴリと同様です。
その理由は、受注参照して登録された出荷伝票は受注伝票の明細カテゴリもコピーされるためです。

認定試験対策としては、出荷伝票明細の明細カテゴリがどのように決定されるかという点を抑えておくべきです。

受注参照する場合は、受注伝票明細の明細カテゴリがコピーされます
受注参照しない場合、以下の要素の組み合わせに対して事前に割り当てます
・出荷伝票タイプ
・明細カテゴリグループ
・明細用途
・上位明細の明細カテゴリ

出荷分割基準と受注結合

出荷伝票は出荷ポイントごとに登録されるオブジェクトです。
そのため、異なる出荷ポイントから出荷されるものは異なる出荷伝票で管理されることになります。

その他にも、出荷伝票が分割される条件（出荷分割基準）があります。受注結合を選択した場合、出荷分割基準の同じものはまとめて登録されます。

出荷分割基準

「出荷分割基準」とは、主に以下の3要素です。
・出荷ポイント
・輸送経路
・出荷先

全て一致するのであれば出荷伝票をまとめることができます。
どれか一つでも異なるのであれば出荷伝票は分かれて登録されます。

EWM概要

拡張倉庫管理（Extended Warehouse Management：EWM）は、通常の出荷処理よりもより詳細な倉庫管理をするための機能です。

認定試験対策としては、拡張倉庫管理（EWM）については基本的な組織構造と、通常の販売プロセスとのつながりを概要程度把握しておけば問題ありません。

EWMプロセスの概要

標準の出荷伝票がピッキングに関連する場合に使用されます。

通常の出荷伝票を登録することで、EWM側では「出荷オーダー」が登録されます。それに対して、出荷伝票（通常の出荷伝票と区別して最終出荷伝票）を登録することで、出庫転記がされる仕組みになっています。

EWM組織構造の概要

EWMの最上位の組織構造は「倉庫番号」です。
この倉庫番号は、プラントと保管場所に割り当てを行います。

倉庫番号の下には「保管域タイプ」が登録され、その下に「保管区画」、さらにその下に「棚番」と階層構造に組織を定義していきます。棚番が最下位の組織構造であり、実際に商品が保管される物理的な場所を示すオブジェクトとして扱われます。

まとめ

SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」対策の「#2出荷伝票の基礎知識」では、以下のテーマについて解説しました。
・出荷伝票ヘッダ
・出荷伝票明細
・出荷分割基準と受注結合
・EWM概要

SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales（SD）」は全10回で解説しています。
是非他の記事もご覧ください！

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