SAP認定試験対策_SD-7

【SAP認定試験対策(SD-7)】価格決定の基礎知識を徹底解説!

SAP SAP認定試験対策_SD-7

おつかれさまです、猫田です。

SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」対策を全10回に分けて解説しています。

今回はこちらの内容です!
【SD-7】価格決定の基礎知識

>他の回はこちらから。

「SD-7 価格決定の基礎知識」では、以下のテーマについて解説しています。
・条件テクニック
・条件除外区分

認定試験対策をテーマにしてはいますが、ITコンサル初心者・SAP導入PJ担当者の方に役立つ基礎知識を解説していますので是非ご覧ください!

では、いきます!

条件テクニック

価格決定で最も重要なのは、“条件テクニック”です。
しかし、条件テクニックと呼ばれるものは価格決定以外に様々な決定に用いられている仕組みであることには注意が必要です。

まず、価格決定における条件テクニックについて、次に条件テクニックを利用しているその他の機能について、認定試験にでるところを中心に簡単に解説します。

条件テクニックの仕組み

価格決定における条件テクニックでは、「価格決定表」「条件タイプ」「条件テーブル」「検索順序」という4つの設定を使用します。

<価格決定ロジック>

■伝票と価格決定表の紐づけ

・販売伝票タイプ(伝票価格決定表)
・販売エリア
・受注先(得意先価格決定表)
の組み合わせに対して「価格決定表」を割り当てます。

■価格決定表と条件タイプの紐づけ

価格決定表には、商品価格や税など必要な「条件タイプ」を割り当てます。

■条件タイプと検索順序の紐づけ

条件タイプには、どの順序で条件マスタ(価格)を検索するかを決める「検索順序」を割り当てます。

■検索順序と条件テーブルの紐づけ

検索順序には、条件マスタ(価格)を設定するキーとなる項目の組み合わせである「条件テーブル」とその優先順位を割り当てます。

■条件テーブルの設定

条件テーブルには、品目や品目×得意先などの価格設定のキーとなる項目の組み合わせを設定します。

■条件テーブルと条件マスタの紐づけ

条件マスタは、条件テーブルで指定したキーの組み合わせに対して価格を設定します。

伝票登録時には、上記の順にデータを読み込んで価格が決定されるようになっています。

条件テクニックを使用する機能

価格決定の他にも、下記のような機能に“条件テクニック”が使用されています。
それぞれの細かい内容はここでは割愛しますが、どのようなものがあるのかだけ覚えておいてください。

・出力管理
・勘定設定
・品目変換
・品目制限/品目除外
・無償品
・梱包指示

条件除外区分

認定試験で頻出の内容「条件除外区分」について解説します。

条件除外区分で何ができる?

価格決定表の限定条件によって条件除外区分が評価されます。その区分が設定されている場合、その条件が無視されるようになります。

これによって、特定の得意先の受注に該当する全ての値引きを無視する特別価格を入力可能に設定できる、というのが条件除外区分の主な使用方法です。

条件除外区分はどこで設定する?

条件除外区分は以下のいずれかのオブジェクトに設定することができます。

・条件レコード
・条件タイプ

まとめ

SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」対策の「SD-X XXXXの基礎知識」では、以下のテーマについて解説しました。

・条件テクニック
・条件除外区分

SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」は全10回で解説しています。

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