おつかれさまです、猫田です。
SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」対策を全10回に分けて解説しています。
今回はこちらの内容です!
【SD-5】BPマスタの基礎知識
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「SD-5 BPマスタの基礎知識」では、以下のテーマについて解説しています。
・BPの分類(グループ・カテゴリ・ロール)
・共通マスタ
・BPマスタのデータ構造
認定試験対策をテーマにしてはいますが、ITコンサル初心者・SAP導入PJ担当者の方に役立つ基礎知識を解説していますので是非ご覧ください!
では、いきます!
BPの分類(グループ・カテゴリ・ロール)
得意先や仕入先を表す各BPマスタには、ビジネスパートナーカテゴリ、ビジネスパートナーグループをそれぞれ1つ設定します。ロールは必要に応じて複数割り当てます。
ビジネスパートナーカテゴリとは
BPの基本的な性質を決定します。
例)組織、グループ、個人
個人であれば姓・名・性別…、組織であれば法形態…など登録できる項目を制御します。
後から変更できない点に注意が必要です。
ビジネスパートナーグループとは
BPの番号範囲等を管理します。
外部採番か内部採番か、その範囲を決定します。
設定方法は、グループに対して勘定グループを割り当てます。
勘定グループでは「項目ステータス(各項目の必須・任意・不使用)」「取引先機能」「番号範囲」を制御します。
従来は、得意先マスタの登録時に得意先勘定グループを、仕入先マスタの登録時に仕入先勘定グループを割り当てていました。S/4では、勘定グループをビジネスパートナーグループに割り当てるようになっています。
ビジネスパートナーロールとは
BPの業務種別ごとに必要な情報セットを割り当てます。
例)一般ビジネスパートナー、得意先、得意先FI、仕入先…
ロールによって取引先マスタの画面順序と項目などが決定されます。
BPごとに必要なロールを選択して、必要な情報を設定していきます。
共通マスタ
認定試験によく出る内容のため抑えておきましょう。
共通マスタの種類
マスタの入力・更新作業を軽減するために使用できるのが共通マスタです。具体的には以下の「流通チャネル」「製品部門」を共通化して使用することができます。
・共通流通チャネル
対象)得意先マスタ、品目マスタ、条件マスタ
・共通製品部門
対象)得意先マスタ、条件マスタ
BPマスタのデータ構造
BPマスタのデータ構造について、認定試験にはかなり概要レベルでしか出題されないためシンプルに解説します。
受注・出荷・請求という販売管理のプロセスには以下のデータを登録しておく必要があります。
「一般データ」はクライアント内の全組織に共通したデータです。
「販売エリアデータ」は販売管理に関連したデータ。各販売エリアに対して有効です。
「会社コードデータ」は会計管理に関連したデータ。各会社コードに対して有効です。
まとめ
SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」対策の「SD-5 BPマスタの基礎知識」では、以下のテーマについて解説しました。
・BPの分類(グループ・カテゴリ・ロール)
・共通マスタ
・BPマスタのデータ構造
SAP認定試験「SAP S/4HANA Sales(SD)」は全10回で解説しています。
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